自己紹介

自分の写真
住民代理店BOB(Break Occupied Barier)代表。自転車で俳諧するおっさん。ミッションは誰かさんを輝かすこと。

2008年9月27日土曜日

上林の里


電線が映ってしまった…。
綾部市上林地区。

口上林、中上林、奥上林とすすむ
なだらかな坂道が続く
空気がどんどん澄んでいく。

6:59伊丹発.
山陰線の綾部の次の駅
山家(やまが)下車。
無人駅。

甘かった!
駅前にコンビニとまではいかぬまでも
なにかの店があるだろうと想定していた。
バナナ3本は食べたが
これからの登り坂を14km自転車で行かねばならぬ。
自動販売機もない。水がほしい…。
不安なスタート。

かなり行った所でやっと自動販売機発見!
砂漠でオアシスの感。
BUT! お金を入れても戻ってくる。
どうやら機能していない。
やれやれ…。
口上林に食堂発見。
この辺は鮎釣りのメッカのようであるが
もうシーズンは済んだのか
釣客は誰もいない。

そば定食を注文。
出てきた水のうまいこと。
店のおばさんに聞けば水道の水だというではないか!

かけそばにご飯、小鉢、漬物
シンプルなのだが素材自体に力がある。
水も買った。
店を出たところで
一人のおじいさんが声をかけてくれる。

「どっから来たんや?
この自転車は軽いやろ?」
いろいろ質問してくれる。
こういうことは自転車の旅ならではである。

笑うと目がなくなるおじいさんに別れを告げ、
さらに中上林、奥上林と進めていく。
母の父は婿養子、この辺の出である。

さわやかな秋の空の下、里山田園風景が続く。
沿道にはコスモス、あぜ道には彼岸花が
彩りを添える。

一度桜のころに来たことがあるが
それはそれはきれいだった。
桃源郷というのはこういうところではないかと思ったが
秋もまた格別である。

深い緑の山。
青い空、白い雲。
その奥に目的地
吉水綾部店到着。
2時間でついた。

Mちゃんに
「何かすることない?」
「チェーンソー使って、薪作りします?」
「するする」

ということで生まれて初めて
チェーンソーに挑戦した。

茅葺の屋根
せせらぎの音
庭には鹿の糞。
何かの植物の種だろう綿毛がふわふわ。

大きな囲炉裏
薪に火をつけて
鍋を掛ける
キャンプのようだ。

鮟鱇なべ
高浜まで仕入れに行ったそうだ。
雑炊のご飯は先日取れた新米。
しかし、この雰囲気は何だ
体全体に活力がみなぎる感じ。
かなり食べたのだが
満腹にならない。

恐るべし。綾部。
恐るべし。上林。


     曼珠沙華天への道の誘導灯    基風          

   

0 件のコメント: