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住民代理店BOB(Break Occupied Barier)代表。自転車で俳諧するおっさん。ミッションは誰かさんを輝かすこと。

2008年10月9日木曜日

国破れて山河あり

春 望
五言律詩。長安の賊中にあって、春の眺めを述べる。
  国破山河在   国破れて山河在り
  城春草木深   城春にして草木深し
  感時花濺涙   時に感じては花にも涙を濺ぎ
  恨別鳥驚心   別れを恨んでは鳥にも心を驚かす
  烽火連三月   烽火 三月に連なり
  家書抵万金   家書 万金に抵る
  白頭掻更短   白頭 掻けば更に短く
  渾欲不勝簪   渾て簪に勝えざらんと欲す

 都は滅茶苦茶になってしまったが山や河は昔のままであり、
 長安には春が訪れて草や木が深々と生い茂っている。
 世の中の有様に心を動かされて花を観ても涙をはらはらと零し、
 家族との別れを惜しんでは鳥の声を聞いても心を傷まさせている。
 打ち続く狼煙火は三月になってもまだ已もうとせず、
 家族からの便りは万金にも相当するほどに思われる。
 白髪頭は掻きむしるほどに抜けまさり、
 まったくもって簪を受け留めるのにも耐え兼ねそうだ。
杜甫の作。唐の時代。

この頃は国が破壊されも山河があった。
世界的な経済戦争の果て
欲望という風船は膨らむだけ膨らんで
破裂寸前。

身を休めるにも山河も荒れ果てた
山河すなわち地球資源を食いつぶしただけの戦い
物言わぬ自然をやっつけてしまった。
戦いは勝利したかのように見えたが
自然界からの逆襲はこれからである。

のど元過ぎれば熱さ忘れる。
賢人たちの言葉をないがしろにしたつけであろう。

もう一段レベルを上げるために
力をため前を向いて
歩き出す。

やってやろじゃああーりませんか。
LET'S ROLL !


      深呼吸金木犀の力借り   基風




 

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