福知山発大阪行きの快速。
快速といっても篠山口までは各駅停車。鈍行列車。
土曜日の夜。乗客はまばら。
篠山口で特急「北近畿」の通過待ち。
しかし、「北近畿」はないやろ。
もうちょっといい名前付けたったらええのに。
ふと、そんな安物の特急に追い抜かされる
俺っていったい何をしてるんやろ?という思いが・・・。
ええ歳して自転車担いで、田んぼに行って
爪の先泥で真っ黒にして・・・。
懐かしのフォークソングを聴いているただのおっさん。
ふと、里山交流センターで買い求めた
明治学院大学の辻信一さんの
「幸せって、なんだっけ 「豊かさ」という幻想を超えて」を開く。
読んでいくうちに
ぴたーっと心に沁みてくる何かかあった。
まるで田んぼの土が足の指の間にニュルニュルと入ってくるようだった。
それでええんや。
それで。
人は人、お前はお前やで。
誰かがそう言っているように感じた。
サイモンとガーファンクル セントラルパーク公演
「ミセスロビンソン」が耳元で始まった。
列車はゴトンと動き出した。
鈍行の明かり目指して夏の虫 基風
0 件のコメント:
コメントを投稿