4年前、2007年3月末、会社を早期退職。
55歳、定年まで5年あった。
その前の年に親父が死んだ。
息を引き取るというが、親父は小さく息を吸い込んで
その息を吐かなかった。
人は死のだ。
それまでは親に、先生に、友達に、周りに合わせてきた。
原田、お前の意見は?と問われて
口ごもることが多かった。
自分の人生、生きるのは自分である。
当たり前のことかもしれないが
気付くのに55年もかかった。
バスケで言うと
第3クオーター終了間際まで
ゴールがどっちなのかもわからずに
ただ、右往左往していた。
そこで、60歳までの5年間で
次のステージを見つけに行こうと決心した。
時間という資源をもらったんだ
と考えることにした。
社会は広かった。
いろんな人に遭遇した。
高いビルからは見えなかった
いろんなものが見えてきた。
それは、自分の無知、無学、未熟を
思い知ることになった。
しかし、同時に確実の自分の中に
積み上がって行くものも自覚できた。
そして、60歳になる半年前に
協創LLPの代表をやってくれと言われ就任した。
願ってもない人事である。
こんな素敵な人事は今までになかった。
これからの時代に
LLPはなくてはならないものになる。
そんな予感がする。
株式会社はこれまでの時代の
主流であったが
自身の拡大体質により
終焉を迎えることになるだろう。
パートナーシップという
信頼関係を基本とした
オープンでフラットな組織形態。
いろんな意見が出て
収拾がつかないという性格もあるが、
まとまった時のよろこびは計り知れない。
忘己利他、一座建立、創意工夫
古くからこの国には
その素地があるのである。
尊いご縁に感謝である。
うちの庭でもやっと蝉が鳴き出した。
喜びに震えるほどに蝉の鳴く
鳴き声はぎゃあていぎゃあてい蝉の朝
一心に我を忘れて蝉の鳴く
明日は無き鳴く時は今蝉の国
2 件のコメント:
先達が新しい昇華を始めた。55年間地中に眠っていた後に開花した、その生命力は広く長く、この星に影響を与えるだろう。未成熟な弟子より。
フミメイ………ただただ感謝でございます。
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