枝廣淳子さん、日刊工業新聞3月15日の投稿記事。
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新しい時代へ
見えてきた「天井」
昨今の不景気をどうとらえるか?
「景気循環だから今をしのげば元に戻る」という企業人もいるが、
環とは違う「移相」の局面だと私は考えている。
福田康夫元首相の「温暖化に関する懇談会」に参加していた時、
井俊彦委員が「この国際金融市場の混乱は、
エネルギー資源の絶対的な天井を意識し始めた途端、
済の動きあるいはその過剰部分に急ブレーキをかけ、
力を促している現象である」と見立てられた。
温暖化に関する「絶対的な天井」は森林・
(CO2)量だ。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)
が化石燃料を燃焼して排出するCO2は年間72億炭素トンで、
は年間31億炭素トン」。
「数年後にはピークオイルが到来する」とする研究者も多い。
関(IEA)は去年8月、「
10年以内にピークが来る。従来の見通しは甘すぎた」
「地球の限界を超えた世界」が明らかになるにつれ、
あることを企業はどのくらい理解しているだろうか?
「買わない消費者」が増えていることも、その一つの現れだろう。
伴う「消費者」の数が減っていくだけではなく、「モノの豊かさ」
かさ」が大事だという人が増えている(特に都市部、
の豊かさを大事にしている人たちが、
うだろうか?
所有からシェアへ
人の価値観は割と簡単に変わるものだと思っている。
広がり始めた2000年、私が配信している「
がある。反応の大半は「
ノは使わない」だった。しかし今、
「○○はこういうものだ」という無意識の前提(メンタルモデル)
れを緩める力は、これからの企業に不可欠である。
現在、新しい動きとして私が注目している3つの「脱」がある。
の脱所有化」だ。自動車所有者や所有したいという人が(
いる。本もCDも、洋服も家だって、
て暮らす人が増えている。
クオフは現代版貸本屋なのである。
もう1つは「幸せの脱物質化」である。
幸せだと考えられていた。しかし、
あいなどで定義する人が増えている。農への関心が高まり、
楽しむ人が増え、日本でも隣人祭りが広がっている。
変化とらえて進化を
そして、「人生の脱貨幣化」である。
金をもらい、それをもとに人生を設計するのが普通だった。
などの新しい生き方を選ぶ人が増えている。
ない、残りの時間は自分のやりたいこと(ミッション)に費やす。
「半農半作家」「半農半NGO」がいる。
ではないか、という人生設計だ。
私自身も小さな会社を経営しており、
常に思うのは、「
とだ。そして、社会が求めることは時代とともに変わっていく。
時代が変わり、社会の要請が変わったことに気づかず、
しがみつく「現代版ラッダイト」になるのではなく、
対応する「新しい経済」とそれに抵抗する「古い経済」
しくしなやかに進んでいける企業こそが次の時代のリーダーとなる
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同感。まったく同感。
半農半○○、ちゃあんと言ってくれているね。
塩見さんに報告しなくっちゃ!
春一番進路変更しなやかに
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